【京都・本格彫金体験】炎が結ぶ、一生モノの絆。銀ロウが溶け合う「瞬間」に触れる旅。
- atelierazukyoto
- 3月23日
- 読了時間: 3分
更新日:3月23日
京都、築100年を経た町家の工房Silver Accessory Work shop Atelier AZuに流れるのは、金属を叩く硬質な音と、バーナーが空気を切り裂く微かな音。
大切な方との記念日の節目に、「形に残る思い出」を求めて多くのお客様に足をお運びいただいております。
当工房のワークショップで、お客様が最も息を呑み、そして感銘を受けられる瞬間。
それは、金属同士を接合させる技術、**「ロウ付け(ろうづけ)」**の工程です。この工程は、科学的な理解と職人の感覚が融合する、彫金のハイライトとも言える瞬間です。
■ 1. 「毛細管現象」が司る接合のロジック
ロウ付けとは、母材(リング本体)を溶かすことなく、それよりも融点の低い「ロウ材」を溶かして、隙間に流し込み接合する技法です。
ここで鍵となるのが、物理現象である**「毛細管現象(Capillary Action)」**です。
完全に密着させた接合面に熱を加え、適切な温度に達した瞬間、溶けた銀ロウが表面張力によって狭い隙間へと一気に引き込まれます。
SV925(スターリングシルバー)の融点: 約 910度
5分ろう(銀ロウ)の融点: 約 740~ 750度
この約 160度の温度差を見極めながら、母材全体を均一に加熱し、ロウ材を「走らせる」道筋を作る。これこそが、私たちがお客様に体験していただく技術の核心です。
■ 2. スターリングシルバー(SV925)と5分ろうの相性
なぜ、私たちはこの組み合わせを選ぶのか。
それは、純銀(SV1000)にはない「強さ」を求めているからです。7.5%の割り金(主に銅)を加えたSV925は、日常使いに耐えうる硬度を持ちます。
そこに、銀の含有率が高く強度に優れた**「5分ろう」**を使用することで、接合部は驚くほど強固になり、仕上げた際の色ムラも最小限に抑えられます。
「熱」を通すことで素材が一度柔らかくなり(焼きなまし)、その後の「加工」で再び引き締まる。このサイクルを経て、リングはより強固な、あなただけの「一生モノ」へと昇華します。
■ 3.ロウ付けって、なにが起こってるの?
接着剤のような表面的な結合とは異なり、ロウ付けでは高温で溶けたロウ材の原子が地金の表面へと拡散し、原子レベルで金属結合を形成します。
地金そのものは溶かさない——それでも、接合界面では地金とロウ材の原子が互いに引き合い、強固な一体構造が生まれます。ロウ付けした断面はロウ目といいます。ロウ目は強くなり、本体より強度が増します。
「熱によってロウ材が溶け込み、端と端がひとつの金属として結ばれる」
この結合プロセスをご自身の目と手で確認していただくこと。完成したリングは、物理的にも情緒的にも「離れることのない絆」の象徴となります。
■ 京都で、本物の技術に触れる贅沢
AtelierAZuでは、単なる「体験」で終わらせない、本物の彫金の世界を皆さまにご提供しています。
火の色を見極め、銀が流れる刹那を感じる。
そんな知的な刺激に満ちた時間を、京都の隠れ家工房で過ごしてみませんか。
【ワークショップ予約はこちら】
■ 「自分で作った」という、何よりの証明
「難しい作業だからこそ、完成した時の愛着が全然違いますね」
体験を終えたお客様は、皆さん晴れやかで、誇らしげな表情を浮かべられます。
既製品を手に取るだけでは決して味わえない、金属の熱、音、そして自分の手で成し遂げたという達成感。
その記憶が刻まれたリングやバングルは、単なるアクセサリーを超え、あなたを支える一生モノのパートナーになるはずです。
■ 春の京都で、静かに自分と向き合う時間を
AtelierAZuは、大人のお客様がゆったりとものづくりに没頭できるよう、落ち着いた空間作りを大切にしています。
混み合う土日を避け、平日の午後にじっくりと金属と向き合う。
そんな贅沢な京都時間を過ごしてみませんか?
プロの道具と、私たちがしっかりとサポートいたします。
初めての方も、どうぞ安心してお越しください。
【ご予約・詳細はこちら】
【日々の制作風景はInstagramでも発信中】






コメント